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第218回シネマエッグ推薦作　「フェイブルマンズ」を観て   ★★★★★ EXCELLENT

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監督スティーブン・スピルバーグのデビュー迄の自伝。

少年時代の初・映画館『地上最大のショウ』体験との出会い〜助監督デビュー迄。監督は実名を使用せず。

「サム・フェイブルマンズ」=「映画の語りべ達(「フェイブルマンズ」)と言う苗字を付け、愛称サミー」とした。

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劇中の「RCA」・「GE」は当時の「アメリカのナショナル(パナソニック)」巨大家電メーカーで、コンピュータ部門が存在。

日本の「富士通」が「初の国産コンピーターを完成させた」当時の出来事。後に米国は「IBM」を残しコンピーター部門消滅。

「NHKプロジェクトX 国産コンピーター」(NHK配信中)でも描かれています。

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スピルバーグ監督の父が「カリフォルニア州のIBM」に転職して一家が引っ越すのは映画にも含まれています。

本作はスピルバーグ監督の家族のドラマ。かつて米国テレビドラマシリーズと、映画化された『ペイトン・プレス　青春物語』を

思い起こさせる素晴らしい本作。ジョン・ウィリアムスのオリジナル・スコアも『ペイトン・プレス』の時代的な優しい雰囲気の曲。

トラディショナルでおしゃれ。人生の「エゴ」による見てはいけない大人世界に触れた真面目青年に訪れる心の葛藤。

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砂漠と山の多い米国中部の地元アリゾナ州に起った竜巻を車で見に行こうと母がサミーと妹たちを乗せて近くに止める。

竜巻にうごめく町の中の物体の動く様の光景を見せて母が言う印象的な言葉。

"EVERY THING HAPPENED RULE MEANS."

(「すべての出来事には意味がある」) (字幕)

直訳すると「あらゆる物体に起った事には神の持つ自然の持つルールの基での意味が存在している。」

「あなた達の此処に来て此の光景を観ている事にも意味があるの」よって。神の運命のルールの基での。

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映画のミニチュア列車マジックを観て衝撃を受けたサミーは本物の衝撃の凄さ怖さを教えられる。

此の事は彼の8ミリカメラでの映画作りに役立って行く。様々な自主映画を撮影してはボーイスカウト会で上映。

地元の賞金をコンクールで稼ぎ出す。そして家族やアリゾナの人々に支えられユダヤの子孫は成長して行く。

そして知ったフィルム編集によって伝えたい気持ちが変って行く事を。

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父の転職は「IBM カリフォルニア州」だった。時は1960年代後半〜1970年代前半。ユダヤ差別に遭いながら高校を卒業し、

その卒業記念式典に上映されたビーチの綴り映画。様々な気持ちが混在した。入学に恋、そして卒業に別れ。

ディオンヌ・ワーウィック歌唱バカラックの♪ウォーク・オン・バイが歌われたりと聴き入ってしまった。

サミーは大学に入学。テレビ局の募集に沢山の手紙を書いた何百通。その内の1つが何年も経った今届いた。

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劇附帯で、「或る映画監督」を紹介された。オールド・ファンにとっては、感動的な「運命のイベント」で締めくくられている。

ジーン・ケリーの♪雨に唄えばの踊りの如くサミーは雨上がりの歩道を行く。彼の部屋の窓をもう一度見上げる。「水平線の位置」。

あの言葉が思い起こされる。

"EVERY THING HAPPENED RULE MEANS."

(「すべての出来事には意味がある」) (字幕)

直訳すると「あらゆる物体に起った事には神の持つ自然の持つルールの基での意味が存在している。」

キリスト教だろうがユダヤ教だろうが。

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是非、此の珠玉の実話家族ドラマ&監督の運命の出会いをお近くの劇場で御覧下さい。

オスカー作品賞に相応しいのは、『フェイブルマンズ』・『トップガン　マーヴェリック』。共に  ★★★★★ EXCELLENT

次点『エンパイア・オブ・ライト』・『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。共に　★★★★ VERY GOOD

"EMPIRE OF LIGHT"の和訳意味は「街の灯エンパイア劇場」(訳・SEIJI IWAI)

"EVERY THING EVERY WHERE ALL AT ONCE"の和訳意味は「なんでも・どこでも・いっぺんに」(字幕)。

直訳「いつもの物事が・何処に居ても・全て丸く収まる」(訳・SEIJI IWAI)

P.S.

昔、映画関係者会で知らないで話していたら君面白いなって言われたり、ちょっと君此れ続けて行かなきゃいけないよって

言われたりと此の映画のスピルバーグ監督の様な体験もした事がある。超大御所監督達に。

本作の頑固で有名なハリウッド監督みたいな方多かった。でもロマンチックな映画と家族的な映画バツグンだ。

本作の巨匠は、小津安二郎監督や昔の円楽師匠や立川談志師匠も夢中にさせていた「静かなる男」の監督。

(写真・パンフレット、チラシ)

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