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第217回シネマエッグ推薦作　「別れる決心」を観て   ★★★★ VERY GOOD

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物語の主題は、(1)「真実の追求」。(2)「二つの真実」VS.「二つの証拠」。(3)「既婚者に訪れた愛の気持ち」。

サウンドトラックと映像美の融合が見事である。オリジナル・スコア&「ベニスに死す」の「♪マーラー交響曲NO.5」を

効果的に附帯している。

飽きないし新鮮で惹き込まれる第一級サスペンス刑事ドラマを展開。此れが主体に描かれ、

その上の場面で刑事と被疑者の美女とに生まれる「真実の追求」物語。

「既婚者生活のマンネリ化に訪れた互いに惹き込まれる運命の出会い」が展開して行く物語。

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物語は韓国のロック・クライミング事故から始まる。

既婚者イケメン中年刑事と美しい中国人美女が出会って別れる。事件クローズする。

何年か後に偶然にも移転先の海辺の地で再開する二人。再び事件が起る。

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此の作品の素晴らしさはその街の町並みや観光スポット共にゆったりと美しくカメラで捉えていて次から次へと決して飽きさせないし、

各場面に流れるサウンドトラック・スコアで緊張感が高められる。ハイセンスなスコアで、「コヤニスカッティ」の映像と音楽に

惹き込まれた如く素晴らしかった。サントラ未発売なのでDVDブルーレイが出たら欲しいと思った。

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何より、無駄な台詞が削除され、発言が簡素化している。言葉が残像して来て、「証拠として発言的なドラマ」に仕立てられている。

ラストは凄く切ない。ヒロインが美しすぎて倍増する感情は世界中の観客や批評家に於いても同じ気持ちではないかなと感ずる。

実に印象深く、魅了される作品である。

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『氷の微笑』の悪女と違うのだ。優しさに満ちたDVに苦しんだヒロイン。ハリウッド映画を越えている。

世界のリーダーシップ作品と言える「シン・お手本サスペンス」であり、「シン・ラブロマンス」作品である。

現代社会の仕事や生活に於けるセックスレス・カップルの離婚率は6割方近くを占めている。

タイトルの『別れる決心』とはヒロインの信条。

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是非、此の珠玉の第一級サスペンス&ラブロマンス作品をお近くの劇場で御覧下さい。

(写真・パンフレット、ポストカード、チラシ)

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