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第219回シネマエッグ推薦作　「生きる　LIVING」を観て   ★★★★ VERY GOOD

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本作は、黒澤明監督作品『生きる』(1952白黒)の英国リメイクである。英国政府前面協力の作品である。

脚本はノーベル文学賞授賞、カズオ・イシグロ氏。再び本作を素晴らしい秀作にリメイクしている。

撮影・編集・サウンドトラック音楽が素晴らしく。芸術的で惹き込まれる。

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主題は「余命宣告された主人公。時間に迫られた時どう自分自身を活かせたのか」である。

同時に副題として「自分の生き方が他人に影響を及ぼし何かを残す事が出来たのか」である。短時間を強調した。

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カズオ・イシグロ氏も黒澤明監督作『生きる』から学び取ったのは、「心の連鎖」と「現実社会の哀しさ」。

物事に於いての「言葉による宣言」と「現実の行動の如何に人は無力か」をしっかりと描き切っている。

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昔通った渋谷や六本木のミニシアター作品を彷彿させる雰囲気の有るサウンドトラックがとても素晴らしかった。

そして、ヒロインのマーガレット役のエイミー・ロウ・ウッドがとても可愛らしく、オリジナル版の小田切みきさんを思い出した。

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「生きる」時間は人によって異なる。何時最後が訪れるのか、それは皆突然知る人ばかりだ。

だからこそ、オリジナル版ではその悩み悲壮さを志村喬さんが演じきった。本作はその部分を伝えられなかった孤独に置き換えて

カズオ・イシグロ氏は本を書いている。

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タイトルの「LIVE」は「LIVING」としているのは西洋的である。「魂」か「証」が生き残るをタイトルに込めている。

ゴンドラの唄♪「命短し恋せよ乙女」

ナナカマドの木♪「THE ROWAN TREE」

是非、此の感動のリメイク作をお近くの劇場で御覧下さい。

(写真・チラシ、パンフレット、キネマ旬報)

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