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■第206回シネマエッグ推薦作　「ウエスト・サイド・ストーリー」を観て   ★★★★ VERY GOOD

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１９５７年　ブロードウェイ・ミュージカル舞台初上演

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１９６１年　映画『ウエストサイド物語』　監督ロバート・ワイズ、新曲♪somewhereを追加。

此れが最終場面でマリア歌唱で最後を締めくくった。観客の涙を誘った。アカデミー作品賞・他受賞

スピルバーグ監督も編集長の私も夢中に成った。既にチャキリス、ベーマー、ナタリー、バーンスタイン、ワイズも居ない今。

胸が感動でロックされた。只涙が出た。無情。戻れない命。残された者。音楽の切ない調べ。

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２０２１年　再・映画化『ウエスト・サイド・ストーリー』　監督スティーブン・スピルバーグ、夢のニューヨーク移民街立ち退き背景。

地元民と移民の少年ギャング団抗争の狭間でトニーとマリアの『ロミオとジュリエット』物語が展開される。

今回のスピルバーグ版は、「街の駄菓子屋(NY薬・菓子・雑貨店)」の

おばあさん(1961年作「アニタ」役「リタ・モレノ」)の視点で本編をまとめている。

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「お前ら全員の名前は知っている、小さい頃から来ていたからな。こんな者に成っちまって」。

ラストも、犯人の少年の手を掴む締め括り方で終劇する辺りに監督のメッセージが込められている。

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「死んだ者も、生き残った者も、後悔の念だけが残って、生き返らない。」

「異民族との恋の壁を作った末路」、「都市開発のスラム街住民の末路」、

「亡くなった夫の駄菓子屋的NYドラッグストアの末路」、「生涯そこでの幸せな夢の暮らしの出来ない末路」、

「今起きている世界的少子化問題と超高齢化社会の問題」に当てはまる描き方で映画は製作されている。

本作はゴールデングローブ賞ミュージカル作品賞受賞。アカデミー作品賞ノミネート作品である。

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昔、「七人の侍」の最後の関係者として、語りべの俳優さんにサインを頂きました。

『ウエストサイド物語』から語りべのリタ・モレノが♪somewhereを歌唱する場面は何とも言えない思いでした。

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「俺の土地だ、居場所だ、縄張りだ」は「抗争を生み」。「乗っ取ろう、追い出そう」と「悪意に満ちる」。

ニューヨークの西側ウエストサイドの物語に、皆、最後「涙」する。マリアは言う「自然に惹かれ合うの、求め合うの」。