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●鑑賞記事 110●
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■2016/4/23(土)■
レヴェナント 蘇えりし者
第144回シネマエッグ推薦作(2/2)
祝・アカデミー監督賞・撮影賞・主演男優賞・授賞!
★★★★+ VERY GOOD+
■原題: "THE REVENANT" (訳「蘇りし者」)
■予告篇■ https://www.youtube.com/watch?v=uGzXCW2x2Tk (201 5年・ 米国)
監督 アレハンドロ・G・イニャリトゥ 脚本 マーク・・スミス、アレハンドロ・G・イニャリトゥ
音楽 坂本龍一 ♪サントラMP3『Page.4』 主演 レオナルド・ディカプリオ
(19世紀の米国の北米での物語。此の映画の自然の厳しさと子供を奪還する為に厳冬・野獣・大自然を乗り越え生き抜きて)
(再びディカプリオの役「レヴェナント=死に損ないの者」が追跡する物語であり、伝説の男の実話の物語の映画化作。)
冒頭・実話に基づく物語との叙述から入ります。約190年前に実在の北米で毛皮ハンター・チームのリーダーであった森林道案内人ヒュー・グラスの伝記作。
1823年に、現地インディアンに襲撃後、雪山で大熊グリズリーに襲撃され瀕死の状態の最中。父を慕うポーリー族娘との間の息子は、チームの仲間割れを
企んだハンター仲間の男に殺害される。ヒュー・グラスも土穴に埋められてしまう。蘇えりし者は歩き出す。
彼の夢に何時も登場するのは、既に襲撃され殺害された妻の助言で、劇中の節目・節目で彼に生きるヒントを与える。
タルコフスキーの『惑星ソラリス』の様で在り、黒澤監督『デルスウザーラ』、ベルイマンの『野いちご』の様でも在る。緊迫の終始は坂本音楽の一体化が
大きく、作品に観る者をぐいぐいと引き込まれてゆく。西部劇なのに今目の前で起きているかの様な映画なのだ。
そして、神保町の岩波ホールで掛かる様な欧州的映画に仕上げられている。溝口監督『雨月物語』の様に生と死の映像美が描かれている。
復讐劇と銘打ってはある作品なのだけれども西部劇であり、リメイクされた『勇気ある追跡 トゥルー・グリット』の様に心情を更に繊細に描き、
何より、リアリズムが凄い。撮影賞受賞の極寒世界に仕上げられている。物凄い体験作品である。
2D映画にあって、手に汗握る、緊迫の4dx的エンタテインメント、文芸作だ。
日本の是枝裕和監督(『そして父になる』『海街diary』)と本作の
アレハンドロ・G・イニャリトゥ(『バードマン』『バベル』)は今や巨匠であり、歴史的マスターピース(黒澤、溝口、木下、フェリーニ、ビスコンティ、ベルイマン監督・等)の監督達に並んでいる。
前述の通り、アカデミー作品賞に於いては、『ブリッジ・オブ・スパイ』、受賞『スポットライト』、本作『
レヴェナント 蘇えりし者 』は互角である。是非、お近くの劇場で、此の秀作を御覧下さい。
P.S.
そして来月の推薦作は此!
■来月のシネマエッグ推薦作■ 祝・2016アカデミー賞主要部門受賞2作!
■第145回シネマエッグ推薦作 64 ロクヨン 前篇 5/7(金)〜公開 ♪サントラMP3 -未定-
原題: "64 PART1" (訳「 昭和64年 前篇」)
■予告篇■ https://www.youtube.com/watch?v=zY54BvPj9Ak (2016年・ 日本国)
(昭和64年わずか7日間。時効まで1年。通称ロクヨンの犯人は未だ昭和にいる。
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「勇気ある追跡(1969)」主題歌 トゥルー・グリット 本当の勇気 (初翻訳)
『レヴェナント 蘇えりし者』 ♪サントラMP3『Page.4』
*【特集・坂本龍一サウンドトラックス】【特集・2016ゴールデングローブ賞・映画部門ノミネート特集】 ♪サントラMP3『Page.4』
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