アカデミー作品賞ノミネート、アカデミー脚色賞受賞作

★★★★　VERY GOOD

監督 モルテン・ティルドゥム　脚本 グレアム・ムーア　音楽 アレクサンドル・デプラ　原作 アンドリュー・ホッジス

主演　 ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ

コンピュータの本当の誕生は英国政府がヒットラーを倒す為、出資したナチス・ドイツ暗号装置「エニグマ」の解読に雇った

当時の英国ケンブリッジ大学数学教授アラン・チューリングだと２００９年に英国政府が公言し、既に他界している彼に謝罪した。

これまでの第一号は、米国軍の電算装置ENIAC(エニアック)コンピューター後にIBM設立の学説だった。

その目的はミサイルの軌道計算と言われていた。此れが覆ったのだから凄い事実だ。

いわゆる電流が流れるか否かを「０」「１」の数字に置き換えて２桁をまず組ませ次に此れを倍の４桁とした。それぞれの数字列に文字を

表示出来る環境を用意し、それを言葉にした。コンピューター電気信号モールス信号の文字化である。

此の前身迄の実用化技術を此の映画の主人公が理論化した本に基づいて作りだした計算マシンを「チューリング・マシン」とした。

１９３６年その理論を公表し論文化した。その２年後ヒトラー撃退の為の暗号解読チームが組まれ彼はそのマシンを組み立てた。

答えの計算は無限大に時間を要した。期限は目前に迫っていた或る夜結実した。

やがてこのマシンを更に応用して解読した暗号によるヒトラーの欧州侵略計画は明るみに出た。

同時に何処にどの戦闘能力が集中しているのかを正確に把握した。フランス西部ノルマンディー上陸作戦も彼のマシンが計算したのだ。

これらの繰り返しで包囲網はターゲットに絞り出されて行った。１９１２年〜１９５４年を此の開発の運命的に生きた事を政府は公表した。

少年期の悲しい思い出に遭遇して必死で理論と向き合った事や、人の脳の信号の変化を感じながら感情とは別の世界をマシンに

回答させた。その作戦の総指揮はMI6で当時発足した。ジェームス・ボンドのあの諜報部だ。

原題の"THE IMITATION GAME"とは、訳すと「偽物当てゲーム」を意味する。最初の「暗号解読マシン」に改良を加えたマシンに

させた仕掛けの事が原題と成って居る。この「イミテーション・ゲーム・マシン」とは米国ENIAC理論の原型で有り、

現在のコンピュータの第１号なのである。つまり「ヒトラーのエニグマ解読情報が本当の事に対して、暗号解読を隠しつづけると共に、

少しずつ、ダメージを与えて、勝利へと導く作戦術のゲーム・マシンだ。」「敵にばれたら敗戦に終わる真剣作戦。」

「本物と偽物の区別を彼の理論に基づいて、マシンには答えられるが、人は焦り等でばれるの、理論だ。」

最期に感謝される「貴方が居たから今の英国が残ったのよ」と。元祖コンピューターの誕生である。

◎英国諜報局・英国政府が２００９年公言と成った「世界初のコンピューター誕生の真実の物語」、そしてソ連スパイ、米国軍も認めた数学者！

是非、お近くの劇場でご覧下さい。

P.S.

日本の誇る「スーパー・コンピューター京(けい)」は、過去の順位争いで終わらず、今現在様々な分野で実用されている。

既に現在第１位のマシンの計算速度を１００倍上回るマシンとしてもう一組試験運用中だと言う。

かつて生きていた偉人ミスター・コンピューター池田さん(富士通・川崎)が湯川博士の理論計算や、NASAのスペース・シャトルを組み立てた様に、

再び"hope for the future"として世に出ようとしている、只１位でゴールではなくて、それを使って、難病や変異ウイルス解析と

ワクチン化の計算も出来ると凄い事だ。

●♪●

−編集長・記−